【回転体の振動監視:振動モードの選定】


本社のRです。

回転体の振動監視を行うときに振動モードの選定についてのお問合せがよくございます。
加速度、速度、変位もどのモードにしたら良いかお悩みの時は速度モードをお勧めしています。
振動速度は周波数に比例しており、回転体のアンバランス、ベアリングの劣化、どちらもバランスよく監視できます。
ISO10816-1の振動シビアリティチャートも振動速度を基準にしています。

加速度は周波数の二乗に比例しており、センサの取付位置、取付方法等により大きく値が変化します。
軸受にねじ止め、接着してFFT解析やエンベロープ解析によりベアリングの精密診断をするのに適しています。
振動レベルによるトレンド管理、簡易診断にはあまり適していないと思います。

変位は低い周波数帯の変化に反応が良く、主に回転体のアンバランス振動を計測するのに向いています。
高周波数は殆ど変位にはでてこないのでベアリングの振動は変位にはでてこないといえます。
とはいえ、振動変位はどれくらいの振れ幅があるか、という値なので感覚的にわかりやすく、日本では昔から振動変位で計測されているケースが多いです。
振動変位のデータをお持ちであれば振動変位を選定しても良いかと思います。

詳しくは別紙、”加速度速度変位の選定”をご参考にして下さい。

資料:加速度速度変位の選定

 

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